コウノドリ【スマホ漫画】
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表の顔を裏の顔を使い分ける主人公って、魅力的ですよね。

表ではいい人でも、裏では暗殺者なんて設定はよくありますが、今回ご紹介するコミック「コウノドリ」の主人公は、どちらに転んでも人として魅力的なキャラクターとして描かれています。

普段は産婦人科医として仕事をしながら、謎のジャズピアニスト・ベイビーとしての顔も持つ主人公・ 鴻鳥サクラ。

ジャズピアニストとしての活動は隠しているので、同僚がジャズピアニスト・ベイビーのファンであっても、顔色ひとつ変えません。

物語の舞台はサクラの勤務する、「聖ペルソナ総合医療センター」。当然ですが、毎日多くの妊婦が診療に訪れ、出産が行われる現場です。

何事もなく妊娠出産を経験した人にとって、無理をしなければ妊娠したら出産して赤ちゃんを抱けるものだと思いがちです。

しかし本作では、妊娠出産は常に安全なものではないことが丁寧に描かれています。

数あるエピソードの中で筆者の心に残ったのは、双子を妊娠したのに、ひとりは無事に出産できなかった家族と母親のエピソードです。

一人を元気に産んであげられなかったという母親の苦悩は計り知れませんでした。

それでも、父親やお兄ちゃんになった息子が、死産した赤ちゃんに対してやれることをやる姿には心打たれました。

全編を通して、サクラの医師として、そして人として患者とその家族を支える姿はとても印象的で、とてもカッコよく見えます。

自分の出生が理由で医師を目指したようにも感じられますが、その一方でジャズピアニストを続けている明確な理由は未だ語られていません。

なぜサクラが今のような生き方をしているのか、本作を手にとって追いかけてみて下さい。

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